「あ、田中さん!可愛らしいからって田中さんもうさ子って呼ばないで下さいよ」
「えー、あたしも呼びたい!」
「うさ子って呼べるのは俺だけなんすから!」
なにそれ!
今の言葉キュンってきちゃったよ!
ふと鏡を見ると写るのは真っ赤な顔をした自分。
「まぁ!じゃあ、“うさ子”は羽田くん専用なのね」
「そーですよ!」
…もう、恥ずかしくて店行けないよ。
タイムカードを押しても恥ずかしくて店になんだか入れない。
どーしよう…。
「おーい、うーーさ子ー!早く来いよ」
遅いからか、とうとう呼び出しをくらってしまった。
「はい、今行きます!」
鏡を見ると、少し赤いが今さっきよりは引いている。
よし、行こう!
気合いを入れて店に入った。
「うさ子遅ぇーぞ」
「すいません…」
あなたのせいだから。
「うさ子来ましたし、田中さん上がって下さい」
「そうね。じゃあ、上がろうかしら。それより」
「なんですか?」
田中さんはあたしと羽田くんをじーっと見る。
な、何?

