「っ…!?」 手が引っ張られる。 「わふっ!?」 後ろで電車のドアが閉まる。 「ばーか。」 高柳さんが手を引っ張ってくれたのでぎりのところで、でられたようだ。 「ちっ…。ありがとう。」 「最初のちっはいらないよな?」 「じゃ、離れて歩いて。」 「むかつくな、お前。」 離れて歩く。他人のように。 あぁ、そうそう。 学校はすごく疲れる。 友達を作るのって人見知りなあたしには難しい。 でもきっと一番疲れる理由は 『学校では他人』 だからなんだと思う。