ある日、愛海は琴那に言った。

「こな、3人と話さないの?」

「明日話そうかな。愛海にも話したいことあるし」

「明日でいいの?」

「うん」

琴那には、ある秘密があった。それは、専門学校に入ってから統合失調症と診断され、病院に通っていることだ。しかし、このことは姫香と芙由しか知らない。
そして、緋波は琴那にこう言った。

「さっき、愛海から聞いたけど、うちらに話したいことがあるんだって?」

「うん」

「でも明日がいい理由は?」

「病院だけど」

「ごめん、私が明日無理だから、今日がいいな」

「わかった。病院は今度にするよ」

「4講目終わったら家で話そう。うちらピアノ室で待ってるから」

「うん」

緋波は芙由と一緒にピアノ室へ行った。琴那、姫香、愛海は4講目まで授業があった。