「場所変えていい?」
蓮は顔を歪ませながらそう言って、車を走らせた。
仕事帰りに迎えに来る時は、明るい笑顔しか見せない蓮。
いつもと違う姿に、凄く不安になる。
何か、あったのかな。
10分くらい走らせたところで、蓮は車を止めた。
周りは何もなくて、真っ暗。
「ここ、どこ?」
「ん?下に降りていくと川がある」
「あ、そうなんだ」
「今は寒いから降りないけどな」
蓮は真っ直ぐ前を見ながら呟くように言った。
確かに寒い。
さっき、雪がパラパラ降っていたから、また降りだすかもしれないな。
そう思いながら、窓の外へ視線を向けた。
「……紗羽」
カーステから流れるバラードをBGMに、蓮が消えそうなほどの小さな声で名前を呼ぶ。
蓮は顔を歪ませながらそう言って、車を走らせた。
仕事帰りに迎えに来る時は、明るい笑顔しか見せない蓮。
いつもと違う姿に、凄く不安になる。
何か、あったのかな。
10分くらい走らせたところで、蓮は車を止めた。
周りは何もなくて、真っ暗。
「ここ、どこ?」
「ん?下に降りていくと川がある」
「あ、そうなんだ」
「今は寒いから降りないけどな」
蓮は真っ直ぐ前を見ながら呟くように言った。
確かに寒い。
さっき、雪がパラパラ降っていたから、また降りだすかもしれないな。
そう思いながら、窓の外へ視線を向けた。
「……紗羽」
カーステから流れるバラードをBGMに、蓮が消えそうなほどの小さな声で名前を呼ぶ。


