幸せを運ぶ堕天使

 

あのあと、まるで何事もなかったかのように時間はあっという間に過ぎていって。


あれから一週間経った今日、部活見学初日、二人の提案で、まずは運動部からまわることにした。


バスケ部に入ると言っていたこうだから、まずはバスケ部見学。


バスケ部は体育館でやる競技だとは知っていたけど…こんなにも熱い競技だとは思わなかった。


いつもは遠くから見ていたためか、こうやって近くで見てみると改めて思う。

迫力が、凄い…―――。


俺達は上履きから体育館用のシューズに履き替え、中の様子を伺う。


すると、端で休憩していた先輩がこちらに気づいたのか声を掛けてきた。
まあ、俺からしたら先輩は俺なんだけど。


「見学か?初日で2人って珍しくね?」


近くにいた先輩と思わしき人も巻き込んで、俺達に話しかけてきた。


でも、今初日で2人って珍しくね?って……どういう意味なのだろう。


「うわっ!本当だっ!めっちゃ嬉しい!!」


「去年なんか初日に一人も来なかったもんなあ…あぁ懐かしい」


え?

こうからは聞いていたけど、そんなに強いのだろうか?


「君ら中学の時何部だったの?」


こうはすかさず答える。


「バスケ部です!バスケ一筋でやってきました!」