ツメタイ恋

恋愛(ピュア)

あ、くま。/著
ツメタイ恋
作品番号
667447
最終更新
2012/07/11
総文字数
1,120
ページ数
4ページ
ステータス
未完結
PV数
96
いいね数
0


この学園には不思議な噂がある。


『触った物が凍ってしまう』


その噂の張本人である 氷澪 零 は冷徹、冷淡、冷静、冷酷、そして名前と容姿が整っているため誰も近づくことのできない『氷の王子』とも罵られていた。


だけど、そんな彼にも光はあるんだ。


―――――


「…俺に触ると凍るよ、近づかない方がいい」


そう言っている一方で、零は気づいていないのだろうか。

自身の顔が酷く歪んでいることを。


「それは聞けないな。こうやって、普段一言も話さないお前が今私と口を聞いている、今聞かないでいつ聞くんだ」


―――そう言って、俺より逞しく、輝いている彼女は俺に光の道しるべへと誘ってくれたんだ。


「お前に友達がいないのは自分が変わろうとしないからだ。
変わるのが難しい?そんなこと私は知らないな、変わろうという気があったとしてもそれは本当に薄っぺらい意思だからだ」


「周りを見ろ、お前一人じゃない。私も、太陽も、燕も、蒼真もいる。…だから頼れ」




そんな陽が好きになった。

そんな陽だから好きになった。

俺とは全く正反対の性格を持った陽だったから。



 

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