幸せを運ぶ堕天使

 

横顔だからその真意は分からない。

心の底から笑ってるのか、うわべだけなのか。


話して、みたいなぁ…


間接的に干渉したことがあっても、自ら人間に干渉したことがないからどう話しかけていいかわからない。


りくとこうの二人は、話しかけてきてくれたんだ。


何で話しかけてきてくれたの?と聞くと、「自己紹介が面白かったから」と二人に言われた。

面白いこと言ったっけ…?と思いつつも、俺もよろしく、とこうが差し出した手を握って笑ったのを覚えてる。


「あらあら?しゅん、にも思春期が来たかー?しゅんだけに思春ぶふっっ」


「寒い」


「だからっ!!痛てぇっつの!!」


涙目でりくに訴えるこうに慌てて弁解する。


「ち、違う違う!あの子不思議だなぁって思って…」


「あぁ、あいつ?小桜 楓(こざくら かえで)?不思議って…不思議っていっちゃぁ不思議だけど…お前もじゅーぶん不思議だ!」


「お前が断言するな。…はる、やっぱり気になるんだろ?ここ一週間、ずっと視線が小桜楓に向いてるぞ」


「え、え、えぇえっ!?俺そんなに見てたっ!?」


「……無自覚か、初々しい」




とかいって、りくは笑ってる。



怖いの一言しかない。