幸せを運ぶ堕天使

 

…でもこれを知ってしまった俺は心が痛んでいたりする。

ほら、一位だから全額免除………

でもそれを言うと相手に恨みを買うのは目に見えているから、自分の心の内にしまっている。


俺は持ってきたお弁当の包みを開いて箸をとる。


「いつも…っつーか、弁当始まって3日だけどよ、オレ思うんだ。…お前、クオリティ半端ねぇよ!何だ、そのたこさんウィンナー!何だ、その卵焼き!オレに恵め!」


「うるさい」


ビシッと容赦なく、りくがこうの頭を叩く。


「いっってぇぇええ!!」


「うるさい」


もう一発。

かわいそう。


「まぁまぁ、りく、落ち着いて。こう、いいよ、俺の」


だから恵んであげた。


チョップされた頭の痛みはどこへいったのか。

涙目から一転、キラキラな目に変わった。


…単純だ。


「はるがそうやって甘やかすから光輝は馬鹿なままなんだ」


「なっ!うるっさい!!朝寝坊してコンビニでパン大量に買おうと思ったけど金欠で一個しか買えなかっただけだ!!」


「寝坊したお前が悪い」


「なにぃぃいいいっっ!!」


「まぁまぁ…」


とか言いながら、視界に入ったあの時の女の子。