幸せを運ぶ堕天使

 

「おっ、しゅーんーっ!!」


俺に抱きつこうと、席を立ってダッシュしようとしているこうの襟元を、


「ぐふぇっっ」


掴んだ。

実はちょっと腹黒い。


「はるに迷惑かかるだろ、やめろ」


からの、口調がちょーっと怖い。


そしてもちろんりくが掴んだ襟元は、勢いがついていたこうに返ってくるわけで。


今でも苦しそうにしてる。


かわいそう…でも可愛い。


「あ、そうだ。お昼食べよう?」


本来の目的を思い出して、俺達三人は空いている席を借りる。

やっとりくから解放されたこうが咳き込んでいた。


「ちょ…ひ、ひでぇ……!息できねぇんだけど…」


「いつものことだろ?」


いつもの、ことなんだ……


この二人はどうやら小学からの腐れ縁らしくて、この高校も一緒に選んで一緒に合格。


りくの場合、りくは金持ちお坊ちゃんで正直必死に勉強しなくても金で入ることは出来た。

でもりくは親の力を借りずに自分の力を試したい、ということでテストに臨んだ結果がコレ。

すっばらしいね。


こうはりくとは真逆。

一般家庭で産まれ、一般家庭で育ったから私立の高額な資金を払える余裕はなく、やはり実力。