幸せを運ぶ堕天使



******


あの日から一週間が経った。

今はお昼休みだ。

俺は朝早く起きて作った手作り弁当を手に、ある席へと向かう。

お弁当初日は驚いた。

堕天使になっても空腹感を感じることはないため、まさかお弁当が必要になるとは思わなかったのだ。

だから初日、持ってきてなかった俺は驚かれ、キツい言い訳をしながら購買に連れていかれた。


「こう!りく!」


この2つの名前は俺の、長い人生での、初めての友達の名前。

天界にもそれらしきものはいたが、挨拶程度であまり話さなかったから友達という部類に入れるのはどうかと思う。


こうの本名は、樹坂 光輝(きさか こうき)。

髪は染めたか染めてないかギリギリ分からない範囲のダークブラウンでショート、それからチビ。

そのうえ、やんちゃだ。

こんな見た目と性格で頭がいいから、人間の憎しみが増えちゃうんだろうなぁ…なんて思ったりしてみる。



りくの本名は、阿賀嶺 里久(あがみね りく)。

黒いショートに白い肌が似合っていて、175ある俺よりさらに高い身長を持つ人間。

黒ぶち眼鏡をかけていて、明らかに真面目さんだ。


でも…