「どうする?」




牽騎が傷神に聞きました。




「ここはもう、正面突破しかないだろう」




傷神は覚悟を決めたような表情をしています。




「わかった」




牽騎もその意見に乗りました。




二人は近づいてくる兵士たちの方向に向き直りました。




そして、いくぞ、という掛け声とともに、二人は兵士たちに襲い掛かりました。