「浅田・・・さん。」

「莉子の事は莉子って呼んでねぇー。
廉様とラブラブって羨ましいなぁー。この前もラブラブ見ちゃったもん」

「はぁ?なにそれ!おい絢っ!!」

「ひぃたぁいよぉー」

莉子の笑顔が怖いよ~

「もうチャイム鳴るし座ろう!」

「うん」

逃げ出したくて言ったけど座ろうって言っても
莉子は後ろなんだよね・・・。私の

「絢ちゃーん。アンタ、まじムカつくから。」

背後から聞こえたあの甘い声とは違う
ドスの利いた怖い声。後ろなんて向けないでしょ

「絶対に廉様は奪うからね。アンタなんかチョロいし」

フンッと鼻で笑ってつま先であたしのイスを蹴った

「・・・」

私はただ俯くだけしかできなかった


本当に奪われるかもしれない、怖い・・・。


「唯ッ!あたしトイレ行ってから帰るわ。
さき帰ってて」

「分かった、てかさぁ絢・・・
莉子ちゃんヤバくない?」

唯もわかってるんだ。あたしが莉子を恐れている事

「負けないよ。」

「あたしも応援する、莉子ちゃん手強そうだね
じゃー明日ねッ!」

「うん、ばいばーい」