「行ってきます。
もしかして・・・」

「サボり。いってらっしゃーい」

お兄ちゃんの部屋を覗くと
いつものように布団の中で蹲っていた

「おはよッ。絢ぁ」

ドアを開けるといつものように
唯と拓馬の顔。

「おはよぉー。
昨日どうだった?」

「ばっちぐぅー」

唯は私に笑顔を向ける
拓馬は「なんだよ」って興味深々

「べっつにぃ~」

「ふぅん。」

他愛のない会話をする
それが小さな幸せなんだ

「絢。」

後ろで名前を呼ばれ
振り向く

「尼崎君。」

「尼崎廉~ッ!
オマエさぁ絢とは両思いじゃねぇだろ。」

尼崎君がいたんだけど
拓馬がすかさず挑発。