その瞬間、彼女の細く綺麗な髪が揺れた。 少し切れ長のシャープな瞳がこちらを向く。 つい、シャーペンを落としてしまった。 なんだ今の? 「朝倉君、どうかした?」 「あ、いや、なんでもない」 鮫島の顔をまっすぐ見れない。 どうした、俺。