私の記憶が戻るまで…


私は優を引き留めた。

「……ん?」

「病室…どこ?」

「606。歩美は?」

「604だよ。…意外に近いね」

優の病室は、私の病室とトイレを挟んだ所だった。

「だな。明日、歩美の病室行ってもいい?」

「……なんで?」

「病室って結構暇だろ?俺も暇だから、ちょっと話そ」

そういうことか。
まぁ明日はお父さんもお母さんも来ないから、私も暇だけど…

「いいよ。でも明日はカウンセリングだから、午後からね?」

「ん。分かった。じゃあな」

「うん。バイバイ~」