「そっか、ゆっくり行けよー」 あたしは頷いて下に降りる。 お兄ちゃんは上に上がっていた。 リビングに行くと、お母さんがキッチンで朝ご飯を作っていた。 「お母さん、おはよ」 あたしは低い声で言った。 「あら、今日は早かったわね〜」 お母さんはあたしの顔を見ずに言った。 あたしはイスに座って、テレビをつけた。 そこで初めて時間がわかった。 まだ7時だった。 あたしはいつも10時に起きている。 だけど全然眠たくない。 今日何しよっかなぁー