「やっぱ、焼き鳥はここが一番だわ」


長澤南はレバーを頬張りながら言った。


ここは、カウンター席しかない小さな焼き鳥屋だ。名前は【鳥吉】。


5年前から通っているため、店主はもちろん常連客連中とも顔見知りだ。


「レバーおかわり」


「お前、よく食うな」


店主の山村は苦笑しながら、「太るぞ」


「いいのよ、少しくらいなら」


と、南はジョッキに残っていたビールをグイっと飲みほした。「ビールもおかわり」


時刻は午後8時。


席は常連客たちで埋まり、いつものように賑わっていた。