「栗原さん! よろしくね!」 前の席のその子は、人懐っこい笑顔で言ってくれた。 「あ…、よ、よろしくね」 あ…。ちょっと今の言い方、感じ悪かったかな…。 ちゃんと笑ったつもりだったけど、目を見るのが恥ずかしくてすぐに目を逸らしちゃったし。 その後も、何人か話掛けてくれたけど、その度に同じ反応を返してしまった。 あぁ…。もう、私のバカ! …はぁ。 とりあえず、お昼休みには、学校を見学しようかな…。 そう心に決めて、その時間は目立たないように過ごした。