『君が居たから、なかなか奴は留学を承諾しなかったんだ』 『…』 『…君がいるから、奴は婚約破棄をしそうになっている』 『…え…』 わかってたよ。 きっと、そう言う存在が居るだろうって。 私なんかよりも、彼に見合う婚約者だっているはず。 それを知っていても、付き合っている私は一番のバカ。