――ピピッ ピピッ


聞き慣れた目覚まし時計の音が部屋に響く。


私は眠い目をこすりながら、うるさく鳴る目覚まし時計に手を伸ばした。


「ん……?」


慌ててもう一度目をこする。


でも何度やって見ても同じだった。



それは、起きなくてはならなかった時間よりかなり過ぎた時間だった。


「…嘘っ!? 寝坊したぁ〜!」


私は眠気などすっかりふっとび、急いで制服に着替え始めた。