時は過ぎて放課後――
輝は闘志を燃やしながら、一歩一歩踏みしめながら駅に辿り着いた。
「って、何であんたがいんのよ」
そこには、つい先ほど校門で別れたばかりの奈留美が立っていた。
奈留美は輝とは帰る方向が真逆なのだ。
「だって気になるじゃない。イケメンなんでしょ?」
ニヤリと悪い微笑みを浮かべる奈留美。
これでは美人が台無しだ。
「この面食いめ!」
輝はじとっと奈留美を睨んだ。
「あら、それって褒め言葉?大丈夫よ、あたし後ろからコッソリ付いてってヒッソリ帰るから」
ほら、早く行け!と言わんばかりに手で追い払われる。
「言っとくけど、帰りも会えるとは限らないんだからね!」
邪魔者のように扱われて、何だか寂しくなったため、一応抵抗してやった。
本人にはノーダメージのようだが……

