蝮原「待たせたな。」
そう言いながらもこいつの口元は笑みを浮かべている。
不潔な八重歯を覗かせながら。
どうせ数が倍居るからって、余裕ぶっこいてっと後で血を見るからな。
ってか見せるからな。
蝮原「半分で挑むなんて余裕だなぁ、桜姫サマは。」
明らかに馬鹿にしたように笑うコイツの口を今すぐ塞いでやりたいと思う。
もちろん彼方が考えるような意味では無い。
潰してやりたいってこと。
あげは「一人一人が強いからね。」
__フッ
蝮原がまた鼻で笑った気がした。
蝮原「いつまで強がってられるかな、あげはちゅわ〜〜ん☆」
ぞわわっ …一瞬全身に鳥肌が立った。
片手で腕を摩るあたしを見たコイツはニタリと効果音がぴったりなほど、ゆっくりと口角を上げた。
合図だ。
蝮原「始めろ。」
あげは「行け!」
二つの声が重なった時丘にいきなり強風が吹き荒れる。
伸ばしっぱなしの長い髪が頬をくすぐった。

