騎士ってば甘いもの嫌いで
洋菓子どころか和菓子も食べないし
コーヒーだっていつも無糖で飲んで
人が甘いもの食べるの見るのさえ嫌ってたっけな。
そのくせジャスミンティーだけは大好きだった。
なぜか喉が渇いたら常にジャスミンティー飲んでたんだ。
全くオシャレ過ぎて最初はびっくりしたけどね。
そういえば……
紫苑「やっぱり?」
あげは「え?」
あまりの紫苑の低い声に彼の方を向くと、とても言葉では言い表せない怖い顔であたしを見ていた。
今までずっと一緒に居てもそんな瞳であたしを見たことなんて一度も無かったはずなのに…
それくらい冷たい瞳をしていた。
紫苑「騎士騎士…騎士、って…――!!」
__バンッ
紫苑が自販機を力いっぱい叩いた。
その瞳は微かに潤んでいた。
紫苑「何でアイツなんだよ…っ!!」

