遠恋~君と恋をした日々~

電車に乗って今あたしは、莉那の家へ向かっていた


莉那にメールしたところ、彼氏にはいったって言ってて


今日の夜、両親に言うんだって


あたしと待っても大丈夫なのって聞いたら、『咲希に居てもらいたい』と言ったのであたしはずっと莉那のそばに居ようと思った


「・・・着いたぁ」


随分遠いんだな。あたしの家から反対方向じゃん


緊張した手取りで、インターホンを押して莉那が玄関まで来るのを待った


「いらっしゃ―――い!」
「本当に今日はごめんね」
「全然!咲希との初お泊まりだもん」


莉那は嬉しそうに笑った


「さっ、入って!」
「おじゃまします」


莉那のあとに続いて家に入り、まず最初にリビングへ向かった


きれいな家だなぁ


あたしの家とは大違いだなぁ


「お母さんお父さん!この子が咲希!」
「あらあらまぁまぁ、いらっしゃい。ゆっくりして行ってね」
「今日は本当にありがとうございます。これ、食べてください」
「あらぁ、ありがとう」


一通り、挨拶をして莉那の部屋へ向かった