遠恋~君と恋をした日々~

「良いとこあってよかったな」
「うん!あんなところにすめるなんて。夢みたい」


目をキラキラ輝かせながらあたしはニコッと笑った


莉那大丈夫かな?メールしてみよう。もう夕方だしね


メールを打ち終わったときお兄ちゃんから呼ばれた


「咲希、雑貨買うの忘れてた!」
「お兄ちゃんの金大丈夫なの?」
「大丈夫だ!中学生が心配せんでもよろしい!」


お兄ちゃんにおでこを叩かれた


「も―痛いでしょ」


あたしたちは喧嘩っていう喧嘩をしたことがない


いつもふざけ合っているのが面白くて、それだけで十分だった


「このマグカップかわいいね!」
「本当だ。あとこれもいるんじゃないか?」
「あのねママがね、炊飯器とか洗濯機とか冷蔵庫は、買ってくれるんだって」
「まじで!?ちょ―嬉しい」


本当はお金なかったんじゃないのかな?


「良かったね!」


小物を買って家に帰った