遠恋~君と恋をした日々~

「でね、今日産婦人科に行ったらね・・・赤ちゃんで来てたの」
「・・・赤ちゃん?」


赤ちゃんって、赤ちゃんだよね?


「咲希それ彼氏には言ったの?」
「言えない、今日知ったばかりだし・・・」


ねぇ莉那?あたしたち・・・まだ15歳だよ?


まだ未成年なんだよ??体だってちゃんと作れていないのに


妊娠だなんて・・・


「とりあえず、産むの?うまないの?」
「学校やめて産むよ。だって大好きな人との子供だもの」

「そっか、じゃ―あたしはなにも言わない。本当はだめだって思うけど、でも莉那がうみたいんなら産んでもいんじゃないの?」


でもちゃんと、自分のお母さんには言ってねと言うと、少し嫌な顔をして『うん』と言った


そのあと、莉那も一緒にお昼ご飯を食べてバイバイをした


「ビックリしたよ。莉那が妊娠だなんて・・」
「咲希は、妊娠すんなよ?」
「しないよ。あたしするんだったら大好きなひととしかしないって決めてるの」
「そっか、それはいいことだな」


お兄ちゃんがあたしの頭をなでた


嬉しそうにほほ笑むんだぁ