遠恋~君と恋をした日々~

「咲希、もう寝な。明日は、朝早いぞ?部屋探しに行こうな」
「うん!嬉しいなぁ。新しいお家」


こんな状況にもかかわらず、あたしはすごく喜んだ


本当に心から喜んだんだ。だってもうあの人とかかわりがなくなる


暴力をふるわれなくなるのだから・・・


お兄ちゃんと恋人のように手をつないで眠りについた


お兄ちゃんはあたしの一番の信頼できる人だ


かけがえのない、一生あたしの好きな人


「んぅ・・・」


願い利を打つとすぐそばにお兄ちゃんの顔


きれいな顔だったのに・・・


でも、昨日より青さが引いて普通の顔に戻ってきた


「ありがとう」


小さくつぶやきあたしは部屋から出た・・・