遠恋~君と恋をした日々~

もちろん楽しかったこと嬉しかったことも思い出す


でも一番思い出すのは、あたしが落ちた時


目が覚めた時


そんな時ばかりだった


あの時、ありがた迷惑だって思ってた


先生にそんなこと言われる資格ないって思ってた


でも、本当にあたしたちのことを守ってくれてたんだよね


先生には、いつも守られてばかりだった


ありがとうございました


「じゃ―あたしそろそろ帰りますね。今度は合格発表に来ます!」
「いつでもいらっしゃい。夫も待ってると思うわ」


恵理子さんの言葉に甘えてしまう時がある


そういう時は、『ありがとうございます』で話しを納める


今日だってそのパターンだった


「それじゃ、さようなら」


一礼をしてからドアを閉めて家へ歩き出した


先生に報告できてよかった!


先生、あたし歩く道を見つけたよ


夢を見つけたよ


それは先生が体を張って教えてくれたことだよ・・・・