遠恋~君と恋をした日々~

「なにか用?」
「咲希さ、彼氏出来たんだって?」


・・・彼氏出来たけど、今別れそうなんだよ!


「それがなにか?」
「今別れそうなんだってねぇ?」
「・・・っ!!」


最低・・・知っててこんなこと聞くなんて


「そんな奴ほおっておいてさぁ、昔みたいに俺らと遊ぼうぜ?」



ははっ、そう来たか


昔のこと話すんだぁ


「昔のことは誰も知らないの!」
「へぇ~、俺らと遊ばないんならさ澤村に言っちゃおうかなぁ、む・か・しの事を」


・・・やめて


「やめて!・・・今日だけだからね!」
「そ―来なくっちゃ。じゃー行こうぜ」


そ―言ってあたしの手を引いた桐谷君


「莉那ごめんね!今日は、一人で帰ってくれる?」
「OK!明日またね!!危ないことだけはしないでねぇぇぇぇ」


莉那のほうを向いてたら、どんどん莉那が小さくなってゆく


ごめんね莉那


今のあたしは、昔のことを言えるほど強くないんだよ


連れられるまま、あたしは連れて行かれた