遠恋~君と恋をした日々~

「咲希、大丈夫?」
「ん?あぁ、もう大丈夫だよ」


あたしの『心配しないで』と言った言葉に、莉那はすごく明るくなった


本当にあたしを心配してくれてたんだ


ありがとうね莉那


「さーきーちゃん」


いきなりあたしの肩を叩いて名前を呼んできたのは


「桐谷君」


この学校で、一番の問題児だ


彼とあたしは、小学生のころからの腐れ縁


中学から、クラスは離れたものの小学6年生までずっと同じクラスだった


小学生のころから問題児で、先生にどれだけ暴力をふるったか


中学になったらかかわりをもたないって決めたのに


なんかいまさら話しかけてくるし


・・・はぁ、本当に何なの


そんな問題児女達をいっぱい連れて


いまさら何であたしに逢いに来るのよ!!



あたしは今、悩み中なのに!!


何を言ってくるつもりなの!?