「本当は離したくないところだけど、真紀が呼んでたから行くぞ。」 「え?真紀ちゃんが?」 なんだろう……。 そして私は蓮に腕を引かれて、真紀ちゃんのもとに向かった。 ――――控え室。 ガチャッ 「沙紀っ!」 「う゛、真紀ちゃん苦し……。」 真紀ちゃんは、私が部屋に入って早々抱きついてきた。 「あら?あたしが沙紀に抱きついてるから機嫌が悪いのかしら?蓮。」 明らか不機嫌オーラの蓮。