「そうだね。精霊がわるいわけじゃない。人が綺麗なものを前にして嫉妬するからいけないんだと思う」 『嫉妬…。嫉妬はいけないことですか?』 「いけないことかはわからない。醜く感じることはある」 少し会話しただけなのに深いことを話している気分になる。 イレーネはリスの姿のユリエにふれると、軽く両手に抱いた。 自然は無垢だ。 こちらも無垢な気分にさせられてしまうくらいに。 *