「ホントは女子だからさ、1人で帰したくないけど……でも、迷惑なら仕方ないだろ?」





……やっぱり亮介くんはあたしが女子だから、送ってってもらえるんだ…





ここで、迷惑って言ったら、もう、送ってもらえることはないのかもしれない……





でも…亮介くんがあたしのことなんとも思ってなくても……






……あたしが亮介くんといたいんだ…





好きで好きで仕方ないから。





「迷惑なんかじゃないよ…ちゃんと助かってる。ありがとう……これからも、送ってってくれる?」





「っあ、あぁ……じゃあ…帰る…か?」





ちょっと照れたように言った亮介くん。





あたしはとびきりの笑顔で言った。





「うん。帰ろう」





綾side end.