「橋本先輩……帰らないんですか?」




亮介くんが口を開いた。





「ん~もう少しで迎えがくると思うんだけと…」





「「迎え?」」





あたしと亮介くんはまた声を揃えて聞いた。




「そ。あれ?言ってなかったっけ?あたし、1年の海原と付き合い始めたの♪」




海原?




そんな人、サッカー部にいたっけ?




まだ全員の名前、覚えてないからな……





「……サッカー部…じゃないですよね?」





亮介くんが聞いた。





亮介くんは全員の名前、覚えてるみたい。