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しばらくして、開会式が終わった。





「あ~つ~い~!」





応援席に戻った瞬間、あたしはグタッとうなだれる。






焼ける……





日焼け止め、今日で一本使いきっちゃうかもしんない……





「黎、大丈夫?もうすぐ借り物競争始まるよ」






日焼け止めを塗り直しているあたしに綾が言った。






借り物競争はあたしが出る競技一個目。






「行きたくない~」