「蒼空くんに……。 アンタ誰? ……って。 知らない……って。 知らないって言われた……」 月曜日の教室で、茫然自失のまま、ぶつぶつ同じことを呟くあたし。 それを前の席から振り返った圭輔が、励ましてくれている。 ……みたいだけど、ショックで金曜日から固まったままのあたしに、圭輔の励ましの言葉なんか届かない。 ……ばかりか、そんなの全然聞こえない!!