「……っ!!」
振り返ると、そこにはスマホをポケットにしまった宮崎航太がいて……。
「逢いに来た」
そう言って、いたずらが成功した子供のように笑ったんだ。
初めて知った。
人間って、本当にビックリしすぎると何も言えなくなるんだ。
突然、目の前に宮崎航太が現れて驚いた私は、目を見開いたまま心臓だけをバクつかせながら固まる。
それなのに、原因である本人は「お~い」と、呑気に目の前で手をヒラヒラさせていて……。
「なん、で?」
やっと口をついて出たのは、そんな疑問文。
「お、反応した!」なんて言いながら、楽しそうに笑った宮崎航太は、あの日と同じように、手に持っていたボールをヒョイっと持ち上げてふわりと笑った。

