「……へぇー」
「“へぇー”って、そればっかりだし。おねぇーどんだけ興味ないのさ」
「いや、興味ないワケじゃないんだけど」
私の曖昧な返事に、何か怪しいと言わんばかりに眉間にしわを寄せた美月。
その視線から逃れたくて、思わず瞳を泳がせる。
「てかさ、美月いっぱい雑誌とか持ってるでしょ? その人が載ってるやつないの?」
「へ?……あるけど、見るの?」
「うん。いや、どんな子なのかなぁって……そこまで言われたら気になるじゃん?」
彼と私の関係を知るはずもない美月に、こんな言いわけめいたことを言う必要なんてないんだけど……。
何故か誤魔化しながらそう言うと、美月は「ふぅん。じゃー持ってくる」と頷いて、すぐに4、5冊のサッカー雑誌を抱えて戻ってきた。

