そしてそのまま――
「FWの宮崎航太って人がいるんだけど、スッゴいんだから!!」
「……っ」
私を今、最も動揺させるであろう人物の名前を口にした。
「スッゴいサッカー上手くて……あっ! 因みに、私より1コ下なんだけどさ!!」
「……うん」
「スッゴいカッコイイんだよ!! 実力がある上に、カッコイイ!! も~大人気!!」
私の様子になんてお構いなしに、マシンガンのように言葉を発し続ける美月。
「高校1年生なのにさ、もうJリーグのチームからスカウトとかきてるらしいし!!」
「……へぇー」
聞いてもいない情報まで、とにかく喋りまくる。
「その人が出てる試合で、チケットなんて全然取れないんだから!!」
一通り宮崎航太の凄さを語った彼女は、やっとさっきの私の質問への回答を口にした。

