きせき


ドクンと、また、心臓が跳ね上がる。

優しいのか、意地悪なのかわからない宮崎航太。

その行動ひとつひとつが私の鼓動を速まらせ、どうすればいいのか分からなくなる。

「顔、上げてよ」

思わず俯いた私に、さっきとは違う優しい声が落とされて。

ドクン。

ゆっくりと顔を上げると、その真っ直ぐな瞳と視線が絡まり、伸ばされた宮崎航太の大きな手が、私の頬にそっと触れた。