きせき


「んー……誰だよ、朝っぱらから」

次の日の朝、俺は自分のスマホの着信音で目を覚ました。

一旦は切れたものの、再び鳴り出したそれに腕を伸ばす。

「……はい」

『航太か?』

「――安原さん?」

電話の相手は、クラブチームのフロントスタッフの中でも、上の方の立場の安原さんで。

『おー、寝てたのか?』

「あー……はい」

何となく気まずくて、口ごもる俺が落とした視線の先には、裸のまま幸せそうに毛布に包まる美青の姿。

「……」

うーん……。

『航太?』

「すみません。ちょっと待ってもらっていいですか?」

安原さんにそう告げた俺は静かにベッドから下りると、床に散らばっていた服を身につけてリビングに移動した。