「電気……消して?」
そんな誘惑めいた言葉を口にして、浴室の電気を消させたくせに……。
散々恥ずかしがって、風呂に入る決心がつくまで30分も待てと言った美青。
そのくせ入って来たら来たで、まるで昔のようにぴったりとその背中を俺の胸にくっつけるから。
俺は平静を保つのに、思いっきり集中するはめになった。
――だけど、美青。
電気を消したのは、逆効果だったかも。
外から淡い光が射し入る仄暗い浴室に、美青の白い肌がぼんやりと浮かび上がっていて。
そのあまりに綺麗な体に、俺は思わず見惚れてしまう。
「温かいねー」
なんて、呑気なことを言う美青をからかうように、冗談で返す俺。
だけど、
“緊張する”
そんなことをちょっと恥ずかしそうに言う美青が、俺の平常心を保とうとする心を簡単にかき乱すんだ。
「美青、可愛い」
一度そう口にしたら、もう止まらなかった。
その首筋に顔を埋め、戸惑う美青の体に腕を回すと――……
柔らかくて滑らかな体に、俺の心臓はドクドクと激しく脈打ち始める。

