きせき


あれから俺は、美青と昔付き合っていたことと、この仕事で再会できたこと……

そしてまた、一緒に歩み出そうと思っていることをみんなに伝えた。

チームのメンバーには散々文句を言われ、稜に至っては“俺の美青ちゃんを返せっ!!”なんてありえない事を言ってきたけど。

それでも最終的には、

「よかったな」

みんながそう言って、笑ってくれたんだ。

会長からは絶対にお小言を言われると思っていたのに、特にお咎めもなく。

後から聞いた話によると、会長は兄貴の横で号泣していたらしい。

「会長、青春ドラマとか大好きだから」

……とのこと。

俺の一世一代の愛の告白が“青春ドラマ”扱いされたのは、納得いかないけどな……。

でも、兄貴は顔を顰めた俺を見て笑ったあと、

「日本に帰ってからが大変だぞ」

少し真面目な顔で、そう言ったんだ。

「おー、わかってるよ。それは何とかする」

そう言い切った俺に“まぁー、頑張れよ”と、人の頭をベシッと叩いて、心配そうな言葉とは裏腹に、またどこか嬉しそうに笑っていた。

――大変なのは、わかってる。

でも俺は何があっても美青のことを守るって決めたんだ。