きせき



“ワァーーーーーーー!!!!”

地面を揺らしながら、大きく響いた歓声。

円形のスタジアムの至る所で白いフラッシュが焚かれ、それに目を細める。

「……っ」

何だ、これ……。

今まで感じたことのないほどの脱力感は、きっともの凄い安堵感から。

俺の放ったボールは、キーパーに触れられることなく……

ゴールネットを大きく、力強く揺らした。

試合終了を知らせる甲高いホイッスルが鳴り響いた瞬間、耳が痛くなるほどの歓声がさらに大きくなる。

それがスタジアムを揺らして、またおびただしい数のフラッシュがキラキラと光って。

――それは、今までに経験したことがないくらい、俺の胸を強く揺さぶる。

その大きな歓声の渦に向かって拳を突き上げ――……

ゆっくりと手を開いた。

開かれた手の先には、大好きな君の笑顔。

そうだよ、美青。

これで……完璧。