きせき


あー、そっか。

それでか。

「じゃー、航太の楽しそうなサッカーはブラジル仕込みなのかな?」

「楽しそう? 俺が?」

「うん! もー、すっごい“サッカー大好きですっ!!”って感じで、目とかもキラキラさせちゃって」

「……」

「ん?」

私、変なこと言った?

急に無言になった航太を、思わず覗き込む。

「どうしたの?」

「いや。俺、そんな風にサッカーしてるのかーと思ってさ」

「うん! だからみんな航太が好きなんでしょ?」

「え?」

「航太のファンの人たち!」

それに一瞬驚いたように目を見開き、

「何か……疲れ吹っ飛んだかも」

航太はすごく嬉しそうに笑った。