きせき


湧き出てくるのは、あの日の後悔と、たくさんの“ごめん”。

“辛い思いをさせて、ごめん”

“守れなくて、ごめん”

“一人にして……ごめん”

堪えきれず、ほんの少し涙が出そうになった。

それでも美青は“自分が悪かった”と、俺に謝罪の言葉を口にするんだ。

“お前と美青ちゃん、ホントそっくりだよな”

ふと、いつか兄貴に言われた言葉を思い出した。

「……」

そっか。

きっと兄貴は、こういうところも含めてそんな言葉を口にしたんだろう。

「俺たち、お互いのことばっかり考え過ぎてたのかもな」

そう口にしながら、そっと触れた美青の頬は冷えきっていて。

半ば無理矢理、美青を風呂に送り出した俺は、一人になったリビングで小さく息を吐き出した。

時間はかかるかもしれない。

それでも、これから一緒にいることで、ちょっとずつでも美青の後悔の気持ちを消していきたい。

心の底から、そう思ったんだ。