きせき


「ごめん。聞き方悪かったな」

目尻に溜まった涙を拭った彼は、にっこりと笑ってそう言うと、もうこれで何度目になるのかもわからない、私を驚愕させる言葉を口にしたのだ。

「今日の試合は、日本代表の試合」
「に……ほん、代表?」
「そっ! って言っても、ユースだけど」

この時の私は、本当にもう一杯一杯で、まるでオウムのように彼の言葉を反復することしか出来ずに。

「……ユース?」
「おー。U-17の!」
「……」

何だかもう、驚き過ぎて言葉も出ない……。