きせき


――五歳?

「え?」
「ん?」
「じゃー、宮崎航太は……?」
「俺? 十六だけど?」

じゅう……ろく?

じゅうろくって、あの“十六”?

思わず、その顔を凝視する私。

今時の十六歳は大人っぽいなーなんて、しみじみ思っていたけれど。

ん? 待てよ?

「じゃー、さ……高校生?」
「おー。そうだけど」

いや、年齢的にはそうなのかもしれないけれど、未だに彼の話を信用しきれていない私は愕然としながら眉根を寄せる。

「ウ、ウソでしょ!? 騙してるんでしょ!?」
「いやいやいやいや。騙す意味がないし。ってゆーかさ、さっきまでそこでやってた試合」
「試合?」
「うん。何の試合だか、わかってた?」

“何の”?

何のって、サッカーでしょ?

質問の意図が解らず、ハテナ顔になる私。