それを聞いた瞬間、なぜか泣きそうな顔をしたあけちゃんは、“よかった……”と、小さく呟いた。
そして顔を上げ、俺を見上げて、縋るように言ったんだ。
「だったら、美青を助けて。……お願い」
――“助けて”?
「それってどういう意味?」
「美青、このままじゃ先に進めないよ」
「え?」
「美青も航太君も、悪いことなんて何もしてないのに……っ」
しぼり出すような彼女の声は、聞いているこっちの胸まで締めつける。
だけどあけちゃんは、
「ごめん、あけちゃん。わかるように説明して?」
そう言って顔を覗き込むと、また視線を逸らして黙り込んでしまった。
「あけちゃん、絶対に美青を助けるから。だから信じて」
「……うん」
俺の言葉に、小さく頷いたあけちゃんの瞳は揺れていて、緊張を残したままの口から聞かされたのは、信じられない真実だった――……。

