きせき


翌朝、微かに聞こえる水音で目を覚ました俺は、ゆっくりと窓辺に近付き、カーテンを開けた。

「トーゴって、ほとんど雨降らないんじゃねぇの……?」

雨に濡れる窓に向かって、盛大なため息を吐く。

信じられないことに、外はシトシトと雨が降っていて。

昨日よりは少し軽くなった身体。

だけど、万全とは程遠い。

――その状態で、雨の中練習か。

でも、ここまで来て“具合悪いんで無理です”なんて言えるわけねぇし。

少しゆっくりしたくて、朝飯は部屋に運んでもらったものを食べ、まだ少しだるい身体に熱いシャワーを浴びて、練習用のユニフォームに袖を通した。

「気温が高いのが唯一の救いだなぁ……」

そんな独り言を呟きながら、集合時間に合わせて部屋を後にしたんだ。